- ● - リ ズ ム 遊 び
脳中枢の発達は6歳頃までに大人の約90パーセントに達するといわれています。そのため感覚神経と各運動神経を充分動かし、身体の隅々まで使いきる生活が乳児期にはとても重要です。子ども園ではこのような生活を保障するために、遊びとともにリズム運動を重視して行っています。子どもたちの身体が環境などの悪化によりひ弱になってきているといわれていますがこの運動はこどもの発達は人類の進化と同じ道をたどる(個体発生は系統発生を繰り返す)という考えのもとに、斎藤公子先生が研究・発展させたリズム運動です。斎藤先生に学び当園では日常的にリズム運動を行なっています。寝返り・ずり這い、四つ足ハイして二足歩行になり、駆けたり・飛んだりできるようになる発達を親しみのある動物などになって楽しみながら動きます。この自ら動こうとする力が発達を促し、弱さのある子もリズム運動を続けるなかで弱さを克服していけると捉えているのです。リズムは足の親指の蹴りを使うように素足で行いますが、園内は弾力に富んだ檜の床(直下張りではなく高床)のため、幼児のやわらかい身体にも負担をかけずに思う存分リズム遊びができます。子ども達の生活年齢において必要な運動や遊びを支援したいと考えたときリズム遊びはその必要な動きが盛り込まれた具体的な運動プログラムとしても優れていると考えています。